2/88の幸せ(チラ裏)

日本のサッカーは天皇杯でシーズンが終わります。天皇杯はトーナメントですので、勝った状態で年を越せる(=決勝にいける)のはわずか2チーム。参加する88チーム中86チームは、負けて一年を終わります。
一年が終わるということは、チームが終わることです。チームの中の何人かの選手は、天皇杯が終わった時点でそのチームを去ることになります。それは、ほとんどの選手は負けてチームを去らなければならないし、そのチームのサポーターは悲しみの中で、その選手を送らなければならないということです。
去年、負けてフローデを送るのは、とても、とても悲しかった。正直な話を言えば、2009年のグランパスより2008年のグランパスの方が強かったと思うし、好きでした。ですが、今年チームを離れる選手に思い入れがないかと言えば、それは違います。慶と、悲しみの中で別れるのかと思うと辛かったです。心の準備はしていたつもりだったけれども、目の前でそれを見るのはイヤでした。
けれど、今年は違います。今年は一月一日、決勝という晴れ舞台で選手を送ることができます。僕たちが選手を送り出すのにふさわしい場所です。できれば「ありがとう」と言って、笑顔で送り出したい。きっとそれはできることなんです。


一月一日の午後、「グランパス勝つといいね。」 そう思ってください。それだけで構わないですから。